[DS] ゴーストトリック [ゲーム]
逆転裁判の生みの親、巧舟による、新たなミステリーゲーム。
ADV、というと古いか。
今回も期待に違わぬ出来栄え。
逆転裁判では法廷バトルという新しいシステムを生み出したが、今回は死者のチカラ。
トリツク、アヤツル、過去にモドル。
なにしろ主人公はいきなり死んでいて魂だけの状態だし、そのままいろいろなモノに憑りついて謎を追いかけていくことになる。
そして肝心なのが、死体に憑りつくと、死の4分前の過去に戻ることができること。
つまり、このゲームで相手にするのは密室のトリックでも、鉄壁のアリバイでもない。
死への過程をまさに見ることができるため、犯人も殺人方法もわかってしまう。
だから、「その死を如何に回避するのか」に知恵を絞ることになる。
Amazonのレビューで、このシステムがストーリーと分離しているのが残念という感想があったが、逆にこのシステムのおかげでこのゲームは2つの利点を手に入れていると思う。
ひとつは、ゲームオーバーから解放されたこと。
逆転裁判でも、誤った選択を繰り返した結果、有罪判決でゲームオーバーとなってしまい、またセーブしたところから繰り返さなくてはならないことがあった。
これは仕方ないこととはいえ、ストーリーにのめりこんでいる時は興を冷ます。
だが、ゴーストトリックでは、スタート地点は死んだ状態。
すなわち、最も悪いところから始まる。
どんなに選択を間違っても、死より悪い結果にはならない。
スタート地点に戻るだけで、そして何度でもやり直せる。
「ゲームとしての中断」をせずに、主人公の立場になったまま、死を乗り越えるまでプレイをし続けられる。
これは没入感を妨げない、うまい作りだと思う。
もうひとつは、ストーリーに集中できるようになったこと。
逆転裁判も含め、情報収集・推理型のゲームだと、情報の整理が大変になって、時にストーリーを追いかけるどころではなくなることがある。
カギとなる情報を手に入れたのがかなり前で、覚えていられなくなったり。
ゴーストトリックの場合は、試行錯誤する部分はその場に情報が集中していて、悩み方も瞬発的。
ストーリーと全然違うことをやっているわけではないので、死を回避できた時の達成感は維持しつつ、その後のストーリーそのものは筋を追うことに集中できる。
ゲームとしてはマルチエンディング型ではなく、一本道型だから、そのストーリーをより楽しめるようになっている優れたシステムだと思う。
で、このストーリーがとても素晴らしい。
自分が死んだ理由を突き止めるため、疑問の糸をたどっていくうちに謎にたどり着き、それを超えるとより大きな謎が現れる。
後半に行くにつれて謎は深まり、突き進んだ先、最後に一気に謎が明らかになっていく終盤のカタルシスは、逆転裁判の逆転劇を彷彿とさせる。
また、登場人物たちも「巧節」で、コミカルな人物は見ていて微笑ましく、悪役もどこか憎めない。
そして主人公周りの人物たちの真っ直ぐさには、心打たれるものがある。
特にミサイル。
クリアしてすぐに二周目をやりたくなったのは久々。
また、それくらい、後半の謎のかけ方がいい。
わかった状態でもう一回見てみたくなる。
あとは、見栄えとしてのアニメーションか。
かなり滑らかに動いて、まさにぬるぬるといった感じ。
今までのゲームに比べて一段上な感じで、見ていて気持ちいい。
ということで、すべての要素が高い水準でまとまった、名作と呼べるゲームに仕上がっていると思う。
逆転裁判が好きだった人、ミステリーやアドベンチャーの類が好きな人は、迷わず買ってプレイした方がいい。
しかし、続編を作るのはしんどそうだなぁ。
ADV、というと古いか。
今回も期待に違わぬ出来栄え。
逆転裁判では法廷バトルという新しいシステムを生み出したが、今回は死者のチカラ。
トリツク、アヤツル、過去にモドル。
なにしろ主人公はいきなり死んでいて魂だけの状態だし、そのままいろいろなモノに憑りついて謎を追いかけていくことになる。
そして肝心なのが、死体に憑りつくと、死の4分前の過去に戻ることができること。
つまり、このゲームで相手にするのは密室のトリックでも、鉄壁のアリバイでもない。
死への過程をまさに見ることができるため、犯人も殺人方法もわかってしまう。
だから、「その死を如何に回避するのか」に知恵を絞ることになる。
Amazonのレビューで、このシステムがストーリーと分離しているのが残念という感想があったが、逆にこのシステムのおかげでこのゲームは2つの利点を手に入れていると思う。
ひとつは、ゲームオーバーから解放されたこと。
逆転裁判でも、誤った選択を繰り返した結果、有罪判決でゲームオーバーとなってしまい、またセーブしたところから繰り返さなくてはならないことがあった。
これは仕方ないこととはいえ、ストーリーにのめりこんでいる時は興を冷ます。
だが、ゴーストトリックでは、スタート地点は死んだ状態。
すなわち、最も悪いところから始まる。
どんなに選択を間違っても、死より悪い結果にはならない。
スタート地点に戻るだけで、そして何度でもやり直せる。
「ゲームとしての中断」をせずに、主人公の立場になったまま、死を乗り越えるまでプレイをし続けられる。
これは没入感を妨げない、うまい作りだと思う。
もうひとつは、ストーリーに集中できるようになったこと。
逆転裁判も含め、情報収集・推理型のゲームだと、情報の整理が大変になって、時にストーリーを追いかけるどころではなくなることがある。
カギとなる情報を手に入れたのがかなり前で、覚えていられなくなったり。
ゴーストトリックの場合は、試行錯誤する部分はその場に情報が集中していて、悩み方も瞬発的。
ストーリーと全然違うことをやっているわけではないので、死を回避できた時の達成感は維持しつつ、その後のストーリーそのものは筋を追うことに集中できる。
ゲームとしてはマルチエンディング型ではなく、一本道型だから、そのストーリーをより楽しめるようになっている優れたシステムだと思う。
で、このストーリーがとても素晴らしい。
自分が死んだ理由を突き止めるため、疑問の糸をたどっていくうちに謎にたどり着き、それを超えるとより大きな謎が現れる。
後半に行くにつれて謎は深まり、突き進んだ先、最後に一気に謎が明らかになっていく終盤のカタルシスは、逆転裁判の逆転劇を彷彿とさせる。
また、登場人物たちも「巧節」で、コミカルな人物は見ていて微笑ましく、悪役もどこか憎めない。
そして主人公周りの人物たちの真っ直ぐさには、心打たれるものがある。
特にミサイル。
クリアしてすぐに二周目をやりたくなったのは久々。
また、それくらい、後半の謎のかけ方がいい。
わかった状態でもう一回見てみたくなる。
あとは、見栄えとしてのアニメーションか。
かなり滑らかに動いて、まさにぬるぬるといった感じ。
今までのゲームに比べて一段上な感じで、見ていて気持ちいい。
ということで、すべての要素が高い水準でまとまった、名作と呼べるゲームに仕上がっていると思う。
逆転裁判が好きだった人、ミステリーやアドベンチャーの類が好きな人は、迷わず買ってプレイした方がいい。
しかし、続編を作るのはしんどそうだなぁ。
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